『リンパ』は健康であるための3大要素の1つ!
みなさんが知っているようで意外と知らない、『リンパ』のお話。健康ブームが始まって以来、リンパという言葉を耳にすることも増えたと思います。「なんとなく健康に良さそう」という方も「痩せるって聞いた!」という方も、この機会にリンパのことをちょっと深く知ってみましょう^^ リンパの働きは本当に素晴らしく、その仕組みはとても面白いです。健康になるも病気になるも、自分次第・・・ならば一緒に健康になりましょう!最後に自分でできるリンパマッサージのやり方も載せておきます~♬
ー目次ー
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1.リンパってなに?
1-1.リンパ球とは
1-2.リンパ液、リンパ管
1-3.リンパ節
2.リンパの循環が悪くなる原因と改善方法
3.リンパドレナージュってなに?
4.深層リンパドレナージュがもたらす効果
5.おまけ①~自分でやってみよう!ふくらはぎのリンパマッサージ
6.おまけ②~身体を守る!免疫チーム
リンパってなに?
リンパは『リンパ系』と呼ばれ、リンパ球、リンパ液、リンパ管、リンパ節を総称した呼び方です。このリンパ系は、免疫機能を担う一部であり、全身の代謝をあげて身体を強くするために働きます。
リンパの主な役割は
① 病原体とたたかう
② 老廃物や体内毒素を排出する
③ 栄養を運ぶ
の3つ。
これらの機能が弱ってしまうと健康な体を維持することができません。特に『①の病原菌とたたかう』という機能が衰えてしまうと、すぐに風邪を引いたり病気になったりします。免疫が落ちているという状態ですね。
健康であるための3大要素(ホメオスタシス)は
・神経系(自律神経)
・内分泌系(ホルモン)
・免疫系
です。この3つがバランスよくちゃんと機能することがとても大切で、リンパはそのうちの免疫系を担っています。
ではそれぞれの機能をもうすこし詳しくみていきます。
リンパ球とは
リンパ球は白血球の一種。代表的なものとして、T細胞、B細胞、NK細胞(※)などが挙げられます。細菌や寄生虫、ウイルス、異常化した細胞をやっつけたり除外したりすることで身体を病気から守る免疫機能を担っています。中でもリンパ球は主にウイルスと闘ったり、ウイルスに侵された細胞やがん細胞を処理する役割を担っています。
リンパ球は副交感神経と連動していて、温かい身体、リラックスしている時、夜に増えたり活発になります。つまり、冷えた身体や交感神経バリバリで過ごしていると免疫がどんどん落ちていくのです。
免疫とは『疫(病気)を免れる』という意味です。一度かかった病気にならない、というのも免疫のおかげ。なぜかって?リンパ球は、記憶する能力と学習する能力があるのです。リンパ球の一部は一度戦った敵とその戦い方、使った武器を記憶して、しばし眠りにつきます。戦って死ぬメンバーと、次の戦に備えて眠るメンバーがいるわけです。すると次に同じ敵が侵入した場合、眠っていたリンパ球がその敵の情報を覚えているので、すばやく闘うことができて発症を未然に防ぐことができるのです。
※NK細胞については『血液の巡りがよくなるとこんなメリットが』のページもご覧ください^^
※もちろんリンパ球にも寿命があります。が、別のリンパ球へとその記憶を引き継ぎます。それでも限界がありいつかはその記憶が途切れてしまいます。それで『子供の頃に麻疹になっても大人になったらまたかかる(一度かかったらならないと思ったのに!)』というようなことが起きます。
リンパ液、リンパ管
リンパ液はリンパ管の中を流れ、免疫細胞(リンパ球など)や老廃物などを運ぶ液体です。リンパ液の成分は血管から染み出た血漿(けっしょう)や組織液で、赤血球や血小板は存在せず無色透明です。
リンパ管は血管と同じく全身に分布しており、全身に太いリンパ管があり、手足の先や皮膚の表面には毛細リンパ管がクモの巣のように張り巡らされています。
血管と違うところは主に2つ。
・流れは一定方向(下から上)で、身体の末端の細いリンパ管から太いリンパ管へと合流しながら流れていく。
・心臓のようなポンプを持っていないので、流れは非常にゆっくり。
立ちっぱなしで足がむくんでしまう人も多いですが、リンパ液はずっと立っていたりずっと寝たままでいると、流れが滞ってしまうんです。
ちなみに、分解された脂質も運ぶと言われています。これが巷に言われる、リンパマッサージをすると痩せる!の所以ですね。
リンパ節
リンパ管の通り道の要所にあり、リンパ液から病原体などをろ過するフィルター装置。耳の下、脇の下、鎖骨、膝裏、足の付け根などに多く分布していて、全身に800個以上あります。
リンパ節には免疫細胞がぎっしり詰まっていて、つかまえた病原菌と闘います。風邪を引いたときに耳の下が腫れたり手足の関節が痛むのは、リンパ球などの免疫細胞が闘っている証拠なのです!
ただし、このリンパ節がゴミだらけ(老廃物や死んだ細胞など)で詰まっているとリンパ液はうまく循環できません。そうするとむくんだり、代謝が悪くなったり、リンパ液の流れが滞り免疫チームが病原体とすばやく闘うことができないのです。
それでは、リンパの循環が悪くなってしまう原因やどうしたら改善できるか、次に説明してきます!
リンパの循環が悪くなる原因と改善方法
以下のとき、リンパの循環は悪くなります。
① フィルターであるリンパ節が老廃物などで詰まっている
② 筋肉や脂肪が固くなって血液やリンパ液の流れを邪魔している
③ 身体が冷えている
④ 運動不足、筋力不足
上の項目で、リンパが血管と違う点を書きましたが、リンパは心臓のようなポンプを持っておらず、下から上という一方方向の流れです。『下から上』です。ただでさえ勢いよく流れることのないリンパ液が、重力に逆らって下から上に流れるのは難しいですよね。
じゃあどうやったらリンパは流れるのでしょう?
リンパにとってポンプのような役割を果たしてくれるのは、筋肉です。筋肉が動くとき、ぎゅっぎゅっと下から上へと、少しずつリンパ液が押し上げられていきます。リンパ液は普段、血液と違って非常にゆるやかに流れています。筋肉の動きがないとき、血管のドクンドクンという振動やくしゃみなどの小さな動きによって動かされています。
リンパの流れが悪くなると身体に不要なものの排出が不十分となり、免疫細胞も病原体のところにすばやく駆けつけることができません。良いことはひとつもありません。
自分でできる改善方法として、筋肉をつけること、適度に運動すること、身体を温めること、リンパマッサージをすること(筋肉や脂肪の状態を改善・リンパ節の詰まりを取る)が挙げられます。
リンパマッサージは病院やリハビリ施設などでも取り入れられ、リンパ液の循環にとても効果的な手法と言われています。
当サロンの深層リンパドレナージュは、数あるリンパマッサージの手法の1つです。上に書いた①~④までのすべての原因にアプローチし、改善のお手伝いをすることができます♬
リンパドレナージュってなに?
ドレナージュは「排出」を意味し、リンパドレナージュとはリンパ液の流れを改善し、老廃物の排出を促す施術のこと。
そのやり方は様々だと思いますが、当サロンの深層リンパドレナージュはリンパ液だけでなく、細胞間体液や血液の流れも同時に促す施術になります。脂肪や筋肉の状態を整え、しっかりと動かし、深部のリンパ管・血管に直接刺激を与えます。これによりリンパ液や血液の循環が改善され、身体の内臓機能が向上します。
上に書いたように、自分でもリンパの循環を改善することはできます。ですが、それが難しいとき、自分では限界があるなと感じたときはプロにお願いするのが良いと思います。自分と合うセラピスト、お店を見つけてみましょう^^月に1度、2~3か月に1度施術を受けるだけでも身体は変わってきますよ!
深層リンパドレナージュがもたらす効果
当サロンの深層リンパドレナージュには、以下のような効果が期待できます。(これまでのお客様の声をもとにしています。個人差があり、必ずお約束するものではありません)
・血流改善・リンパの流れ改善
・免疫UP、血流UP、代謝UP
・老廃物の排出
・むくみ・冷え・便秘・不眠改善
・頭痛・生理痛・月経トラブルの改善
・不眠・自律神経の乱れの改善
・肩こり・首こり・腰痛を改善
・痩せやすい身体・疲れにくい身体に
・ストレス緩和、気持ちの安定、気持ちが明るく
・肌のハリ・つやUP、シワ改善
・関節の可動域が広がる
など
これまで数えきれないほどの効果を感じた声をいただきました。私自身がビックリするものもありました。
皆さん「リンパマッサージ=痛い」という方程式があるようです。たしかにカチカチの筋肉やパンパンに詰まったリンパ節は痛い…かもしれません。状態によっては、痛みを乗り越える必要がある場合もあります。ですが、深層リンパドレナージュは必ずしも痛みをともなう手法ではありません。
当サロンの施術はひとりひとりの身体の状態によって、強さや圧などはお客様の様子を伺いながら行います。状態がよくなるほどに、深層リンパドレナージュは非常に気持ちが良くその効果も上がってきます。
当サロンのセラピストは、心のセラピストでもあります。心と身体の両方から皆さまが健康に近づくお手伝いをいたします^^ 些細な悩みでもお気軽にご相談くださいね♡
合わせて読みたい記事『血の巡りがよくなるとこんなメリットが』
『健康の鍵を握る!脳脊髄液の循環』
自分でやってみよう!ふくらはぎのリンパマッサージ☆
リンパマッサージは、『下から上』が鉄則です。それから大きなポイントとしては、リンパ節を通り過ぎるということです。
① オイルなど、滑りがよくなるものを薄く塗る(塗りすぎ注意)
② 両手の4本の指すべてを使って、足首から膝裏に向かってふくらはぎの筋肉を押し上げるように流す
(指先だけでなく、指ぜんぶでやります)
③ このとき膝裏で止めず、膝裏を通り過ぎて10cmくらいのところまで流す
④ 膝裏のポコポコした部分(リンパ節)を下から上にぐりぐりする(ほとんどの人が痛いです、我慢!)
⑤ ②~④を繰り返す
足首がない!という人は、アキレス腱の横の部分もぐりぐりしてみてください。老廃物が溜まっている人は痛いです。何日間かやっているうちに痛みが取れ、足首がスッキリと見えてきますよ♡
このマッサージをやると疲れてしまう、力が入らない、という方もいると思います。私は床に座り、ソファなどを背もたれにして体育座りになり、やる方の足を持ち上げてその重みを利用して指を奥に入れています。みなさんそれぞれしっくりくるやり方があると思いますので、自分なりにやりやすい体勢などを見つけてみてください^^
身体を守る!免疫チームのメンバー紹介♬
・樹状細胞・・・体内の異物をいち早く探知し、白血球に知らせてくれる。免疫の最前線で活躍しているよ!(病原体も飲み込むよ)
・マクロファージ・・・異物や死んだ病原体・細胞を飲み込んで処理する貪食細胞(なんでも食べちゃう大食いって意味ね!)。樹状細胞には負けるけど、病原体を見つけたら白血球に知らせてくれる。アメーバのような形をしているよ!
・顆粒球(かりゅうきゅう)・・・主に細菌や寄生虫と戦う白血球。瞬発力がありなかなかの暴れん坊で、戦うときに周りの細胞を傷つけ炎症を起こしたり、ヒスタミンを放出させてかゆみやアレルギー反応を起こさせるものもいる。交感神経と連動していて、冷たい身体、緊張、ストレス、活動しているときに増えたり活発になります。リンパ球と顆粒球は一定のバランスを保っていて、顆粒球が増えるとリンパ球が減る、リンパ球が増えると顆粒球が増えるという拮抗関係にあります。怒りっぽい人やストレスバリバリの人、薬をたくさん飲んでいる人が老化が速いのは、顆粒球のせいかも?!(←炎症が増えるからと言われているよ)
・リンパ球・・・主にウイルスと闘う白血球。何種類ものリンパ球がいて(ヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞、B細胞、NK細胞など)、司令塔や戦い部隊などそれぞれ違う役割を持っていて連動して戦います。(リンパ球が増えすぎるとアレルギーになったりするよ。そのお話はまたどこかで・・・)
どうですか?こうやってたくさんの免疫細胞たちが、日々皆さんの身体の中で働いています。免疫は、自律神経や体温とも連動しています。働きすぎてもダメ、ダラダラしすぎてもダメ、何事もバランスが大事なんです◎
免疫についてはまだまだ未知な部分もありますが、これらの免疫チームはそれぞれの役割に応じて、チームプレイで身体を守っています。それから免疫は、脳からの指令ではなく、免疫チーム独自に働くんです。生命を維持するための素晴らしい仕組みですね!